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株主・投資家の皆さまへ 経営方針

ごあいさつ

大日本住友製薬株式会社 代表取締役社長 多田 正世 大日本住友製薬株式会社
代表取締役社長 多田 正世

グローバル戦略品「ラツーダ」の米国発売、欧州展開や積極的な導入・提携等、海外医薬品事業を中心に、事業基盤の強化が図れました。

はじめに

このたびの東日本大震災により被害を受けられた皆さまに対し、謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。現在、当社では全社を挙げて被災地の復興支援に取り組んでおります。なお、震災による当社グループへの影響は限定的でした。

2010年度(第191期:2010年4月1日から2011年3月31日まで)は、2010年2月に発表した「創造・変革 グローバル化の新たなステージへ」をスローガンとした第二期中期経営計画の初年度として極めて重要な年にあたり、中長期ビジョンの達成に向けた課題に対し積極的に取り組み、事業活動を展開してまいりました。グローバル戦略品として位置付けている「LATUDA®(ラツーダ)」(一般名:ルラシドン塩酸塩)の米国での承認取得と新発売を成し遂げるとともに、パイプライン拡充に向けた導入・提携にも成果を上げ、事業基盤の強化は着実に進展いたしました。

2011年度におきましては、引き続き中長期ビジョンの達成に向け、「国内収益構造の変革」、「海外事業の拡大と収益最大化」、「将来の成長のためのパイプラインの強化」を最重点課題として掲げ、事業活動を行っていく方針であります。

当期の概況報告

2010 年度は、国内医薬品事業におきましては、高血圧症治療剤「アバプロ」、非定型坑精神病薬「ロナセン」、末梢循環改善剤「プロレナール」の戦略品や、パーキンソン病治療剤「トレリーフ」、肝細胞がん治療剤「ミリプラ」、ビグアナイド系経口血糖降下剤「メトグルコ」の新製品等に営業資源を集中し、収益の最大化を図りました。

米国医薬品事業におきましては、サノビオン社(旧セプラコール社)が、催眠鎮静剤「ルネスタ」、短時間作用型β作動薬「ゾペネックス」等を中心に、中国医薬品事業におきましては、住友制葯(蘇州)有限公司が、カルバペネム系抗生物質製剤「メロペン」を中心に売上の拡大に取り組みました。

「ラツーダ」の米国発売、欧州展開

米国子会社のサノビオン社は、2010年10月に、米国食品医薬品局(FDA)より「ラツーダ」の統合失調症に対する販売許可を取得し、2011年2月に米国で発売いたしました。「ラツーダ」の米国での発売は、当社グループにとって重要な成果であり、グローバル製薬企業として成長するという目標に向けて大きく前進いたしました。現在、米国での早期の市場浸透と、販売拡大に最優先で取り組んでおります。なお、欧州への展開につきましては、2011年3月に武田薬品工業株式会社との間で、開発・販売提携の契約を締結いたしました。今後、同社との共同開発により欧州での早期の申請・承認取得を目指すとともに、英国においては当社単独での販売を目指してまいります。

2011年度の見通し

2011年度は、国内では戦略品・新製品の売上増加、米国では「ラツーダ」発売による売上寄与も想定していますが、既存品の売上減少や前期に計上した契約一時金収入の減少、さらには米国での販売費用の増加も予想されること等から、前年度に比べて減収減益になると見込んでおります。厳しい事業環境が続きますが、「ラツーダ」の製品価値の早期最大化に向けた対応を着実に進めるとともに、中期経営計画で掲げた基本方針を全役員・全従業員が一丸となって推進し、成長軌道を確実なものとしてまいります。

2011年度の最重点課題
「国内収益構造の変革」
「海外事業の拡大と収益最大化」
「将来の成長のためのパイプラインの強化」

株主の皆さまへ

当社は、株主の皆さまへ常に適切な利益還元を行うことを最も重要な経営方針の一つに位置付けております。配当につきましては、成果の適切な配分を重視するとと もに、企業価値のさらなる向上に向け、将来の成長のための積極的な投資や、強固な経営基盤の確保、財務内容の充実などを総合的に見極め、決定してまいります。

これからも、たゆまぬ事業の発展を通して企業価値を持続的に高め、株主の皆さまの信頼に応えていく所存でございます。

株主の皆さまにおかれましては、これまでと変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2011年6月24日

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